今回は、倒産リスクの有無を貸借対照表からどう見るかをお話します。
倒産の要因としては、1位が売上減少、2位が長期的な業績悪化、3位が放漫経営、4位が連鎖倒産、5位が過小資本、という調査結果が出ています。
貸借対照表で見れる倒産リスクの一つは「自己資本比率」です。
貸借対照表は、総資産、負債(自己資本)、純資産(自己資本)で構成されており、負債と純資産の合計と総資産は必ず一致するようになっています。
自己資本比率とは、総資産に対する純資産(自己資本)の割合を示す指標です。
自己資本比率=純資産(自己資本)÷ 総資産
総資産に対する純資産の割合が低いということは、借入金に依存した資産の取得になっているということになります。
一方、純資産の割合が高いということは、借入金に頼らずとも資産の取得が出来ているということになります。
業種により自己資本比率の目安に違いはありますが、一般的には40%以上が優良企業、20~40%が普通企業、20%以下になると倒産の危険性あり、10%以下になると非常に倒産の危険性が高いと言われています。
業種別の目安としては
建設業 39.5%
製造業 45.6%
運輸業 36.3%
卸売業 38.3%
小売業 36.7%
宿泊・飲食業 14.4%
その他サービス業 44.9%
まずは現時点での自己資本比率を調べ、過去どのような推移をしているのかを調べましょう。
低いようであれば、早急に改善策を検討しましょう。
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