自社の決算書ココを見ろ Vol2

もう一つ、貸借対照表から見る倒産のリスクが「借入金依存度」です。

 

借入金依存度とは、総資産のうちの借入金の割合を示す指標で、業界ごとに異なりますが、一般的に製造業は60%~65%と言われており、その他の業種では30%を超えると危険と言われています。

 

 

 

借入金依存度が目安の範囲内だから安心というわけでもなく、目安より高いから危ないというわけでもありません。

 

借入金依存度と合わせて見ていただきたいのは、総資産(貸借対照表の左側)の内訳です。

 

 

 

借入金依存度が高くても現金や預金を多く保有しているのであれば問題ありませんが、売掛金や棚卸資産の占める割合が高い場合は、運転資金を借入金に頼っている状況なので資金ショートに陥る可能性が高いです。

 

 

 

借入金依存度を見た時は必ず、総資産に占める現金や預金の割合、売掛金や棚卸資産の割合も合わせて見るようにしてください。