弱者の生き方

弱肉強食とは、「弱い者が強い者のえじきになること」「弱者の犠牲の上に強者が栄えること」という意味ですが、果たして強いものだけが生き残り、弱いものは生き残れないのでしょうか?

自然界では肉食動物を頂点として、食物連鎖のピラミッドが出来ています。草食動物は常に、肉食動物に食べられるリスクを背負いながら生きていますが、そのリスクに只々、怯えながら生きているかというとそうではありません。

肉食動物に食べられるリスクを回避できるような体のつくり、習性を備えています。

例えば、草食動物の目は横向きについており、広い視野でいつ何時でも直ぐに肉食動物を見つけ、素早く逃げるためです。

また、スタミナがあり長距離走が得意、横向きに付いた目でいち早く肉食動物を見つけることが出来れば、肉食動物の射程距離から出来るだけ遠くまで逃げることが出来ます。

草食動物は、肉食動物に食べられるリスクを出来る限り回避するために必要な身体的能力を備えています。

草食動物にとって最大の武器は「群れる」ことです。勿論、群れることのデメリットはありますが、それよりもメリットの方が多いのです。

例えば、群れることで肉食動物から襲われにくくなる、沢山の目があることで危険を他の個体が教えてくれる、一匹では肉食動物と戦えないが他の個体と協力することで肉食動物とも戦えるなど、群れることは草食動物にとって最大の武器です。

得には違う種類の草食動物同士が群れを成していることもあります。

「弱いから生き残れないわけじゃない」

草食動物を例にあげましたが、個々の力が弱いから生き残れないのではなく、環境の変化に鈍感で、環境の変化に対応できないものが生き残れないのです。

大手企業の資金力に中小企業が勝てるはずがありません。ですが、だからといって生き残れないわけではありません。

弱者には弱者の生き方があります。環境の変化に敏感に気づき、環境の変化に素早く対応し、群れで行動をすることが弱者が生き残るための基本です。

弱者だからこそ生まれる知恵もあります。

大が小を勝る工夫

諦めなければいくらでも生き残る術はあると思っています。