アクションを起こせばリスクが発生することは誰もがわかることですが、実は、アクションを起こさなくてもリスクは発生するのです。
それは自分以外の人や自社以外の会社も事業に関わっているからです。
自分の行動や言動はコントロールできても、相手の言動や行動を完璧にコントロールすることはできません。その為、自身がアクションを起こさなくても、関わる人達がアクションを起こせばリスクが発生することがあり得るのです。
アクションを起こさなければリスクは発生しないと考えている人も多いのですが、実はそうではないということです。
そう考えた時、あなたならアクションを起こすことで発生するリスクとアクションを起こさないことで発生するリスクどちらを取りますか?
リスクとは、目的に対する不確実性の影響と定義されています。
会社は事業目的を達成するために、事業計画や教育計画、返済計画など様々な計画を立てますが、計画はあくまでも計画で確実に実行し結果を出せるわけではなく、また、想定していなかった良い事が起こることもあれば、想定していなかった悪い事が起こることもある。
企業は常に様々なリスクを抱えています。
サプライチェーン寸断、原料価格高騰、自然災害など自社ではコントロールできないリスク、不正会計、特別背任、内部告発、ハラスメント、情報漏洩など社内の人間が起こすリスクもあります。
特に景気が低迷すると社内の人間が起こすリスクが発生する可能性は高くなってきます。
リスクマネジメントの第一歩は、アクションを起こさなければリスクは起きないという固定概念を捨て、アクションを起こしても起こさなくてもリスクは発生するという認識を持つことです。
ビジネスをしているのは自分だけでもなく、自社だけでもありません。
他の人や会社、国も同じようにビジネスをしていて、その影響は大なり小なりあるものです。
大なり小なりどうせ影響があるなら、事業継続に大きな影響を与えないように対策を考えればいいだけのこと。
何かたいそうな対策を打ち出さなければならわいわけではありません。
- リスクマネジメントの目的をはっきりさせる
- リスクマネジメントの目的を社内で共有する
- リスクについてよく話し合う
- リスクについて沢山の人の意見を聞く
- リスクマネジメントを行うために社内の人にやって欲しいことを決める
- やって欲しいことを社内の人に共有する
「ネットで検索するとこんなこともやっているし、あんなこともやっているし、うちの会社もやらなければ・・・」と思うのではなく、できることから一つずつ進めて行くことが大切だと思います。
何事も小さなことからコツコツと。
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